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「すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい」蟹瀬誠一/三笠書房を読みました。
「知的生産」向上委員会というのがあるらしく,そこに所属している方々のコラムも載っています。
基本は蟹瀬さんの手帳の使い方を書いたもので,「手帳はこういうのがベスト,こういう風に使うのがいい,と言い切っているところがすごいな〜,押しが強いな〜。」と思いながら読みました。
例えば,手帳の大きさは文庫サイズ,ボールペンは1色,手帳のデザイン性にこだわる,メモはキーワードだけを書く,などです。
自分にとってのベストが他の人のベストであると言い切ってしまうところがすごいな,と思うわけです。
しかも,キーワードメモ術というのを紹介しているのですが,それには感想などを一切書かない。週間予定表に「サソリ」と書いてあれば,自分が初めてサソリを食べたのだということを思い出せる。というのです。(p104)
そういいながら,美術館などに行ったら自分の気に入った作品のタイトルや感想を書いておく。写真を貼っておくのもいい。(p142)と言っています。
「どっちだよ。」と突っ込みたくなりますが,つまりは,手帳に書くことは,本人が何にこだわっているか,何に思い入れを持っているか,それ次第だということでしょう。
自分の心の琴線に触れたことはビジュアルも含めて,しっかり感想を残す。少なくとも,キーワードだけでも書いてあれば,思い出す手掛かりにはなる。ということしょう。
それを「これで200%大丈夫」と言い切ってしまうところがすごいなと思ったわけです。それでも,そういったことも含めて参考になったこと,面白かったことがあります。
以下,読書メモ
p24,190 ジャック・ウェルチ(GE社最高経営責任者)
「Control your destiny or someone else will」
「自分の運命は自分で決めなさい。そうでなければ他人に決められてしまう」
p25 いい手帳はあなたに「遊びの時間」を作ってくれる。
「遊ぶこと」を目的にして働いてみればいい。
p40 手帳を選ぶときは「外観」を重視する。
すぐに見つかる,なくさない,持っていて格好いい
p72 「年間予定表」で自分の1年間を俯瞰する
1年を通してパーソナルデータをチェックする
データはシンプルなルールで記録する
p80 「月間予定表」は,デッドラインが決め手
月初めに「ブロックする日」を3日作る
休みが長期的であるほど,半年前,1年前からブロックしておく必要がある
「いつか」と思っているうちは,何も実現できない
「休まなければならない日」を逆算して予定を組む
年中行事もブロック方式で忘れずにチェックする
p95 情報(キーワード)は「週間予定表」に詰め込む
予定=何月何日の,何時に,どこで,誰と,何をするのか
会う予定の相手の基本データは必ず押さえる
手帳にはキーワードだけ記して,詳細はパソコンで管理する。パソコンデータの索引として使う。
p124 「すべての情報」とは,手帳の持ち主である自分にとって必要なすべての情報
p128 本当に使える方法論というのは常にシンプルなものだ
p133 左ページに入ってくるお金,右ページに出ていくお金,と大まかに分けて書いておく。
このバランスが大きく崩れない限りは,生活は安泰である。
p134 情報は手帳に集めておくのが一番いい,けれど,情報の質は選ばなければいけない
p141 1冊の本を読んで,重要なことを2つか3つ見つけられれば十分
p142 手帳にメモしておくのは,いつでも上手に記憶の引き出しを開けられるようにすることが目的
p144 手帳を話材の「索引」,考えるための「索引」にする
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