2013-12-09
クリニックへ着いたのは,たぶん午前5時半くらいだったと思います。
外はまだ真っ暗でした。町は寝静まっていました。
クリニックの2階に行って,奥のナースステーションを目指しました。そんなに大きな病院ではないので,方向音痴のわたしでもそこはすぐに分かりました(電気ついているのそこだけ)。
そして,すぐ横に手術室・分娩室がありました。思い切って入ってみます。
すぐに嫁ちゃんがいるのが分かりました。次に,付き添いで来ていたお義母さんと,助産師さんに気付きました。
嫁ちゃんに声をかけたあと,お義母さんと助産師さんに促されて,病室へ荷物を置きに行きました。
運よく個室が与えられたようでした。わたしとバトンタッチしてお義母さんは休むことにしました。
分娩室にもどって,助産師さんにエプロンと帽子とマスクを渡されました。
イスも用意してもらって嫁ちゃんの顔の横に座ります。
嫁ちゃんはときおり襲ってくる陣痛に苦しんでいます。
分かってはいましたが,(なにもしてあげられることがない・・・)
キイロイ応援団を枕元に並べてあげました。気休めにしかなりません(わたしの)。
カメラはもってきましたが,出して撮影する雰囲気でもありません。
分かってはいましたが,(なにもすることがない・・・)
そしたら,助産師さんが「だんなさん,このメーターの数字読んで,奥さんに教えてあげて」と言います。
見ると,わたしの横にモニターがあります。グラフ用紙がずらーっと流れ出ていて,その数値をデジタル表示している機械です。
どうやら,陣痛の痛みを数値化しているようです。陣痛に合わせていきまないといけないので,そのタイミングを教えてあげてということのようです。
「30・・・40・・・60・・・80・・・だんだんだよ・・・99!がんばれ!」というふうに声を掛けます。
数字が低いときは一休みできるようです。そのあいだに声を掛けたり,水を差し出したりしました。
水はペットボトルにストローが挿してあって,横になっても飲めるように,嫁ちゃんがちゃんと準備していました。
キイロイ応援団はたぶん目に入ってなかったと思います。
ほんとうに,数字を読むのと,頭撫でるのと,「がんばれ」と声をかけることしかできません。
何度目かのいきみで,助産師さんが「ああ,上手上手。もうすぐだよ,もうすぐ先生が来ますからね〜」と言っています。
この「上手上手」が二人にとってとても救いでした。だって,なにもかも初めてなのですから。何が正解か,いつどう力を入れるのがいいのかも分からないのです。
まもなく先生が来てくれて,また声を掛けてくれました。先生は行ったり来たり,出たり入ったりしています。戻ってくるたびに「もう少しもう少し」と声をかけていきます。
もう何度,力をこめたか分かりません。嫁ちゃんは下の方にあるバーをつかんでいきんでいます。そのたびに,わたしの手にも力が入りました。何を言ってあげればいいのか分かりません。
そして,いよいよ先生が手を出して,出産をサポートしてくれました。
これ以上の詳細はブログでは省きます。
(へその緒を切ることができなくて,すこし残念でした。怖いけど,やってみたかった。)
6時14分,無事に出産を終えました。
体重2918g,身長48.0cmの女の子でした。
あとで聞いたのですが,4時間44分かかったそうです。
生まれてから,すぐに一声泣いて声をだし,その後助産師さんたちに連れられて体をあらってもらいました。
また,写真も撮ってもらいました。ちょっとこのタイミングで撮ることに驚きました。
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