2013-02-06
つい「あの子はLDだから勉強ができないんだ。」とか「ADHDだから落ち着きが悪いのかな?」と職員室で言いたくなってしまう。そう言ったところで何も変わらないのだけれど、生徒ができないことの理由を外部に求めることで、自分の精神を安定させようとしてしまう。
だれも病院で診察したわけでもないし、WISC-IIIを試したわけでもない。自分で知っているグレーゾーンの診断名を付けて、勝手に安心する。先生の仕事は子どもを良くすることであって、ラベルをつけることではない。
大切なのは、その子が「自分でコントロールできない自分」に困っていると捉えること。子どもの困り感に気づいてあげること。そして、どうやったらうまく行くのか一緒に考えてあげること。
自転車の補助輪になり、背中を支えてやり、荷台をつかんでやり、いつか気がつかないうちに手を離すこと。
こんなふうに言うのは簡単。本当に寄り添い続けるというのは、本当に大変な仕事だ。だから給料がもらえるし、だから手を離せたときに感動が起きる。小さな成長を喜べるようにしたい。小さな変化を起こせる指導技術を身につけたい。
疲れて職員室に戻ってきて、どっかとイスに座って、グッと自分を戒める。
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