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今日やっと文化祭が終わりました。先生方もご指導お疲れさまでした。
今年の文化祭を振り返って,特に総合的な発表の時間について書いておきます。
うちの学校では,各学年ごとに30分の総合の発表の時間があります。
30分というのは結構な長さなので,各学年,趣向をこらして準備してきます。
先生方の指導も熱心に行われます。
私はどうするかというと,基本的には「放置」です。
いや,もちろん,完全に放置するわけではありません。
仕組みと流れを作ったら,基本的に見守っています。
彼らが協力を求めてきたり,ギリギリどうにも気が付かないところがあったら,
声を掛ける,アイデアを提供する,口を出す,手を貸す,代わりにやる,
ということです。
ではどんな仕組みと流れを作ったかというと,
まず,クラス23人を3つのチームに分けました。
去年1年生のときは郷土学習で地域の施設3ヶ所を訪問したので,それぞれ均等に3つのチームに分けました。
今年2年生は職場体験がメインです。1施設に1人2人しか行っていませんから,施設ごとに分けることはできません。
今回は「劇チーム」13人,「パワポチーム」4人,「掲示チーム」6人というふうに分かれてもらいました。
パソコンを扱う「パワポチーム」はパソコンが得意な生徒にやってもらい,センスが問われる「掲示チーム」は手先が器用な生徒達にやってもらい,それ以外は劇をやろうと意図しました。
もちろん,パソコンが得意な4人なんて分かりません。掲示のセンスも分かりません。
誰がどのチームに入るかは,子供たちの判断に任せました。多少人数が変動してもいいという気持ちでした。
特に強制したわけでもないのに,生徒達はこちらの想定した人数に分かれてくれました。
つぎに,総合の発表のメインとなる劇の台本づくりです。
これは大雑把なあらすじを説明します。叩き台がなければ話し合いは進まないからです。
もちろん,生徒が何か意見を言えば取り入れられる,余裕のあるおおまかな粗筋です。
そして,ストーリーの起承転結のなかで柱となる「起」と「結」の部分を,生徒の一人に書いてもらいます。
一番大切な部分なので,その生徒とはよく話し合い,一生懸命考えさせます。
また,「承」と「転」の部分も小分けにして,劇チーム以外の生徒に発表してもらうことにしました。
劇チームの生徒は暗記するセリフが多いからです。
今回の職場体験の劇を例にすると,
「起」…劇の導入。職場体験のイメージ。職場体験の前にどのようなことを学んだのか。
「承」…劇のメインとなる部分。職場体験でどのようなことを学んだのか。
「転」…劇のメインを補足する部分。アンケート結果や,職場体験の後にどのようなことを学んだのか。
「結」…劇のまとめ。「承」と「転」からどんなことが分かり,どんなメッセージを観客に届けたいのか。
こんな感じです。
それから,劇のモチーフについても説明します。今年は「クレヨンしんちゃん」でした。
なぜそうなったのかは「学級のカラーだから」なのですが,劇にはハローワークのおじさんや経済産業省の役人さんなども出てきたり,保護者や職場の方のアンケートを提示したりして,職場体験を多面的に捉えられるようにしました。
さらに,体育館への掲示物にも注目してもらえるように,劇の中で説明させました。
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