先々週あたりに,天体の単元に入ったのを機に,3年生の理科の授業で黒板を使うのをやめました。
子供たちにも,「先生の新しい試みにちょっとつきあってください。合わないと思ったら戻します。」と言って許可をもらっています。今のところ順調です。
黒板に書く内容を,あらかじめすべてパワーポイントで作成しておき,それを提示しながら授業を進める,というスタイルを確立しつつあります。
これは,先日読んだ「中学校理科授業 成功の極意/海老崎功先生」の追試です。
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今の時点で,自分なりに気が付いた点を挙げておきます。
○聴く,見る,書くを分けています。
授業規律として機能しています。
○iPadのタイマーをTVに表示して,書き写す時間を決めています。
これについてはまだまだです。どれぐらいの分量を,どれぐらいの時間で書くのか,意外と把握していないのだと実感しました。
○板書の時間が必要ないからといって,一人でしゃべりすぎない。発問や考えさせる時間を大切にする。
一度の板書で必要としていた3〜5分が,フリーになりました。これをどう使うかが課題です。ついつい話すことが多くなってきたな,と感じています。
○パソコンを操作するのと,ホワイトボードの横に行くのを,繰り返している。
パワーポイントの操作のためにはパソコンに手が伸びないといけません。でも,説明のためにはホワイトボード(スクリーン)の横に立って話したほうがよいと感じています。このジレンマはあるアイテムで解決しました。
○毎時間,ここまで準備して授業に臨めるのか。
だいたい,パワーポイントの作成とそれに合わせたワークシートの修正で1時間を要しています。3年生は週4時間なので,単純に教材研究の時間がさらに4時間近く必要になるということです。
天体の単元は,パソコンのシミュレーションなどが入ってくるので,もともとパソコンは常駐させるつもりでした。
また,自分自身もこの単元の教材研究は好きなので,資料はたくさんあります。今までに説明用につくったパワーポイントもあります。
教科書はすでにPDFになっているので,画像として利用するのは簡単です。
おかげで,今は多少の睡眠時間を削ることで間に合わせています。
1,2年生はまだ黒板や実物投影機でやりくりしていますので,冬休みや春休みでいかに貯金を作るかが勝負なのでしょう。まずは3年生から仕上げたいと思っています。
さて,あしたはこれを使っての研究授業があります。
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