2013-06-07
きのうの話題に引き続き,「生活の記録」についても書いておきます。
学校や出版社によって,さまざまな名前で呼ばれていますが,明日の授業の準備物やその日の日記を書いたりするノートです。うちの学校は市販のものを利用しています。
本当はただのノートに,生徒個々に工夫して書かせれば良いのでしょうが,生徒にとってはフォーマットがあったほうが書きやすいのも事実です。
この生活の記録の日記欄にも,毎日コメントを返しています。けっこうたくさんその日のことを書いてきてくれるので,読み応えがあります。
ちなみに,週末(土日)の欄は大きいので,英語で書いてくるように指導しています。
私も知らない単語を使って書いてくる生徒もいれば,英単語を日本文に混ぜ込んで書いてくる生徒もいます。
とにかく,英語を使うことを楽しんでくれればいいのです。せっかく学んだ英語を使わせるために実践しています。
コメントを考えて書き込みながら,ふ〜っと疲れるといつも思い出すことがあります。
数年前の成人式で,久しぶりに会った教え子が,「わたし,先生のクラスだったときの生活の記録だけは捨てずに取っといてある。まともにコメントを返してくれたのは先生だけだった。」と話してくれたのです。
彼女は保育園の先生になりました。中学のころは,精神的に不安定で,だからといって面と向かって先生と話すようなタイプでもなかったので,ノートの中で彼女の内面を探ってコメントしていました。
私も若くて,必死だったのかもしれません。
でも,そんなことを言われたら,もう決して手を抜けませんよね。
いま見ている子どもたちの「生活の記録」も,いつか彼らの心の支えになることを願って,一生懸命コメントしています。
時間がかかるのは,その思いとは別次元の悩みですけどね…。
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